不動産の共有名義とは?
不動産の共有名義とは、一戸建てやマンション、土地などの不動産を複数の人が共同で出資し、出資額の割合に応じて所有持分として登記することを指します。
これにより、不動産の所有権を共有することが可能になります。
例えば、一戸建ての購入時にご夫婦で出資額を分け合い、それぞれが所有持分を持つ場合、共有名義となります。
共有名義のメリット
不動産を共有名義で登記すると、以下のようなメリットがあります。
まず、自分の出資分についていつでも所有内容を確認することができます。
また、マイホームを夫婦で共有名義にすると、それぞれの収入に対して住宅ローン控除を二重に受けることができます。
住宅ローン控除とは、住宅ローンの年末残高に対して減税される制度であり、共有名義の場合は減税額がより多くなります。
さらに、売却時には最大で3,000万円までの特別控除を二重に受けることができます。
参考ページ:共有 名義 メリット・デメリット|共有名義にすると後々大変なことに?
共有名義の変更や解消方法
共有名義の変更や解消には、ケースごとに異なる手続きが必要となります。
たとえば、共有名義を解消する場合は、すべての共有者の合意が必要です。
そのため、不動産を共有名義にする際には、弁護士や不動産取引の専門家と相談し、具体的な手続きや注意事項を確認することが重要です。
これによって、トラブルや問題を防ぐことができます。
共有名義にする際のデメリット
不動産を共有名義にすることには、以下のようなデメリットが生じる可能性があるため、不動産を取得する際にはよく考慮して名義を決定する必要があります。
1. 共有者全員の承諾がなければ売却できない 不動産の所有者は自分だけではなく、他の所有者の承諾なしに売却することはできません。
例えば、自分が9割の持分を所有していても、同様に他の共有者の承諾が必要です。
共有者全員が売却に同意しない場合、不動産の売却は困難となります。
2. 共有者が他界すると相続の対象になる 不動産の共有名義人が亡くなると、その方の持分は相続の対象となります。
この場合、不動産の名義変更や持分の移転が必要となるため、手続きや費用が発生します。
共有名義の場合、相続手続きが必要となるため、手続きの煩雑さや時間がかかるというデメリットがあります。
以上のようなデメリットを考慮し、ご夫婦やご両親との共有名義について検討される際には、将来の事態や不動産の売却などの可能性を考えて十分に検討する必要があります。
また、共有名義を解消する方法についても事前に調査しておくことが重要です。